恋愛・就活ライター
トイアンナ
これまでに受けた人生相談は1,000件以上。その相談実績と、慶應義塾大学卒業後、外資系企業でマーケターとして活躍した経験をもとに2015年に独立し恋愛・就活ライターに。
現在は複数媒体に恋愛コラムや就活のハウツーを寄稿する他、就活イベントでの講演・ライター育成講座への登壇・テレビ(NHK他)の取材協力など、幅広く活動。
書籍:『確実内定』(KADOKAWA)『モテたいわけではないのだが』(イースト・プレス)『恋愛障害』(光文社)など
過去出演番組:『おしゃべりオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)『最上もがのもがマガ!』『Wの悲喜劇』(AbemaTV)
Twitter:@10anj10
目次
20代女性と結婚したい40代男性は、結構いる
「20代女性と結婚したいです。できれば可愛い子と」と、相談してくる男性はフィクションのようで、実在する。
ネットでちょっと検索すれば、40代男性が20代女性と結婚することがどれほど厳しいかはわかりそうなものだ。
が、この手の情報が集まりやすいのはfacebookとTwitter。これらSNSの40代男性利用率は3割台。もっと言えば、40代にはネットよりテレビの方が人気。
確かに、SNSで見かける40代の男性は現実の同世代と比べてもトレンドへの感度が高く、ガジェットやニュースに詳しい。
「何か疑問に思ったら、とりあえず調べる」という習慣は、思ったより浸透していないのかもしれない。
私へ恋愛相談をくれる男性には2つのルートがある。ネットで見て連絡をくださるタイプと、人づてに「恋愛コラム書いてるんだ! じゃ、俺の相談乗ってよ」とくるケースだ。
そして後者の男性は”20代の美人女性と結婚したい”など、SNSに書いたら即炎上しそうな条件をおっしゃる率が高い。
先日、この手の高望み男性が何を間違ったかSNSに登場してしまった。
若く、可愛い女の子はまるでお花です💐
ぽこ助は枯れてしまった花や、整形で作られた造花なんぞに、何の興味もありません‼️
皆さんだってそうでしょう⁉️
造花や枯葉など誰が見にくる⁉️
そんな粗末な物には何の価値もないのです‼️— ぽこ助 (@pokosukesan) October 19, 2019
最初はネタでやっているのかと思ったが、コツコツとブログを1年やっているところを見ると仕込みでもなさそうである。
「誕生日とかまたデートしようよ」と誘ってみました。「いいですね!予定確認してみますー!」と言ってくれました。嬉しいですね、若い子に好かれるというのは!!
ただ、普通はその場でスケジュール確認をすべきだと思います。少なくともぽこ助は仕事をしていて忙しいですし、大学生なんて大して忙しくないのですから、予定なんてすぐに決められるはずですし。
この投稿は速攻で炎上したが、当然だろう。Twitter村では「女性差別の話題だけは出さぬが吉」と古文書から伝わるくらいだ。
だが、彼のように20代と本気で結婚したいと願っている40代男性は現実にそこそこいる。しかも、それが高望みだと気づかない人が多い。
いくら唖然とする意見だからといっても、存在を無視するのはナンセンスだろう。
なぜ、40代男性は20代女性と結婚できると思うのか
そもそも、なぜ一部の40代男性は20代女性と結婚したいと願い、かつそれを高望みだと思わないのか?
『ソロエコノミーの襲来』を執筆した荒川和久氏によると、年間婚姻数はピーク時の約半数にまで減少した。
しかし、その内訳のほとんどは「夫年上婚」の減少にあるという。
年間婚姻数はMAX110万組から遂に60万組を切って、半減の勢いですが、婚姻数減少はほぼ夫年上婚の減少です。同い年婚は皆婚時代と数は変わっていないし、妻年上婚はむしろ増えている。年上の男が年下の女と結婚できなくなったことが婚姻数の減少を招いています。 pic.twitter.com/jpzIlVsZ6c
— 荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者 (@wildriverpeace) October 6, 2019
言いかえれば、かつては「夫年上婚」がスタンダードの一つだったのだ。
今の40歳は、1979年生まれ。彼らが思春期を過ごした1990年代を見ると、同い年婚と同じくらいの割合で「夫が7歳以上年上」の結婚がある。
ちょっと上の世代には夫年上婚がありふれていたのだから、自分も将来年下の妻をめとって……なんて考えになるのも変ではない。
ところが、今や夫年上婚は減少の一途。荒川和久氏によれば、お見合い結婚の減少数と、夫年上婚の減少数は同じ程度なのだそうだ。
つまり、これまで夫年上婚が成立していたのは、お見合いう社会の支援制度あってこそ。当時も別に、年上男性が恋愛市場でモテていたわけではないのである。
だが、世の中の夫婦を見ても「あの人たちは恋愛結婚」「あれは年上結婚」とラベルが貼ってあるわけではない。だから周囲を見て学習すれば、年上男性がモテると誤認するのもおかしくはない。
私も恋愛ライターになって女性からヒアリングを重ねるまでは、年上男性にもっと需要があると思っていた。20代女性を求める今の40代男性も、奇人変人というわけではないのである。
なぜ40代の年上男性は、20代女性にモテないのか?
もう一つの疑問がある。なぜ、20代女性は40代男性を選ばないのだろうか?
女性は一般的に男性へ経済力を求める。朝日新聞の調査では「結婚相手に譲れぬ条件」として、72%の女性が「収入」を挙げた。
日本ではいまだに年功序列の給与システムが残っているから、30代よりも40代の方が平均年収が高くなる。
であれば、女性にとってより高年収が多い40代男性との結婚は魅力的に映ってもおかしくない。ではなぜ、40代男性はそこまでモテないのか。答えは2つある。
理由1 現実的な未来像とマッチしないから
40代男性との結婚を検討した女性が、最初に考えるキーワードは「介護」だ。それくらい女性は結婚において、現実的なイメージを描く。
「そんなこといったら、20代女性と結婚したい男だって子作りを考えているから、年下を希望するんじゃないか」とおっしゃるかもしれない。
しかし、もし40代の男性が子づくりを真剣に考えていたら、35歳までに何が何でも結婚していたはずである。なぜなら、男性の精子も35歳を目安に劣化し始めると言われているからだ。
「子どもが欲しいから20代女性がいい」という発言には、「自分も35歳で精子が劣化するため、男性不妊の原因になりうる」ということすら調べていない背景がうかがえる。
そこを女性から看破されてしまうのだ。
理由2 同年代の方が柔軟性がある
たとえば、大企業は新卒社員を積極的に採用する。なぜか? 答えは「伸びしろがあるから」だ。
新卒を採用すれば、下手をすると年単位で人件費をドブに捨てることとなる。それでもいいから、自社の社風に染まってほしいと、柔軟性が期待されるのだろう。
これは恋愛でも似ている。人は年を増せば増すほど柔軟性が減っていくからだ。
たとえば、20代なら「妻の海外転勤? 一度仕事を辞めてついていこうかなあ。海外に住むの楽しそうだし」と言えていた男性がいたとする。
しかし、そんな彼も40代になれば「ええっ、海外へ引っ越し? 俺のキャリアも考えてよ。その転勤辞退できない?」と、柔軟性が減りかねない。年は人を頑固にするのだ。
お皿を洗う頻度、介護を誰がやるか、子どもの受験、ゲーム機を買い与えるか、ペットを飼えるか?結婚生活は細かな調整で成り立っている。
それらを話し合いで柔軟に変えられる20代男性と、「出来上がった俺のスタイルにできるだけ合わせてほしい」と期待する40代では、年上が不利となる。
モテる40代男性は何を持っているのか
逆に言えば、現実的な未来を女性が想像したときに、介護や子育ての不安が少なく柔軟な40代はモテている。
たとえば、知人に43歳で、29歳の女性と結婚した男性がいる。彼は年収が2,000万円以上あり、フルマラソンを走れるほど体力があった。
その女性は「子宮のコンディションが悪く、ほぼ子どもが望めない」と診断されていた。
しかし、男性は「子どもがいなくても全然かまわない。子が欲しいなら養子にしよう。どんな家庭でも、君と築けるなら幸せだ」と答えた。
彼は柔軟だった。彼は自分に何かあっても女性が不自由なく暮らしていけるように生命保険をかけ、さらに新居も購入した。
女性は、「この相手なら、たとえ子どもが成人するまでに何かあっても暮らしていける。養子縁組が成立して、子どもが成人したら夫は63歳。それでも、彼ならそれまで元気でいてくれそう」と確信できたからだ。
“子どもが産めなくてもかまわない、君と暮らしたい”と断言する夫だからこそ、「若い子」ではなく「自分」への愛を感じられたのもあるだろう。
20代にモテる40代はいる。若い子と同じくらい柔軟性があって、なおかつ結婚後の不安を取り除ける人だ。
若い子を望む男性の多くは、現実の不安を払拭しないまま「20代女性と結婚したい」と条件を出してくる。だから高望みに見えるのだろう。
40代男性が若い女性と結婚したいと願うのは、悪いことでも何でもない。
女性だって、年下男性と結婚することがある。ただ、同様に年上の責務として、年下の抱く不安を払しょくする責任が生まれるだけだ。
特に「自分が先に死ぬ」というリスクを無視して、年下の伴侶を望むのは身勝手である。
あなたが死んだあと、相手はどう生きていけばいいのか。せめてその準備を整えてから、婚活すべきだろう。
男女逆転したとき「私たちも高望み」ではないか?
最後に、冒頭の男性▲を思いだしてほしい。
彼は「若い女性を希望するが、自分が提供できるメリットを持たない」40代男性だった。(書いているだけでつらい)
これは、男女逆転しても存在する事例だ。すなわち、「高年収の男性を希望しておきながら、自分が提供できるメリットを持たない」女性である。
高年収の男性は顔と年齢にこだわる。彼らは選べる立場だからだ。
「まずは可愛くて若い子に絞って、それから性格もいい子と結婚しよう」と考えやすい。
もし相手に年収を求めるなら、自分は顔と年齢という取引材料を持っているだろうか。
あるいは、それ以外に顔と年齢のハンデを超えられるほどの知識や資産、家事スキル等を持つだろうか。
身の程知らずな40代男性をあざ笑うのは楽だ。だが、人を笑うときには自分の立っている場所も確認したい。私もそうだが、人のことをあざ笑って傲慢になるのは、とても簡単なことだから。
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