恋愛に500万円使い、身を滅ぼして判明した3つの真理(トイアンナ)

恋愛・就活ライター

トイアンナ

 

 

 

これまでに受けた人生相談は1,000件以上。その相談実績と、慶應義塾大学卒業後、外資系企業でマーケターとして活躍した経験をもとに2015年に独立。恋愛・就活ライターに。

現在は複数のメディアに恋愛コラムや就活のハウツーを説く連載を寄稿する他、就活イベントでの講演・ライター育成講座への登壇・テレビ(NHK他)の取材協力など、幅広く活動する。

書籍:確実内定』(KADOKAWA)『モテたいわけではないのだが』(イースト・プレス)『恋愛障害』(光文社

過去出演番組:『おしゃべりオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)『最上もがのもがマガ!』『Wの悲喜劇』(AbemaTV

Twitter@10anj10

座ってご飯を食べるのが、夢でした。

当時、私は22歳の大学2年生。
下町の景色残る、穏やかな住宅街で彼氏と暮らしていました。

彼は大学院生で、奨学金を使って博士課程まで進学した苦学生。

コンサルティングファームの最終面接まで行ったのに、面接官と喧嘩して落ちたときは、もうだめだと思って駅のホームでずっと座っていた。それでも飛び込めなかった。そんな自分でも何かできることが残ってないかと考えたときに、学者になる道が開けたんだ。

クリップで留められた、彼の論文を読みました。
めくるごとにページが、輝いていました。
泣きながら花瓶を壁に投げつける彼は、子どものようで可愛くて。彼を後ろから抱きしめました。

彼のために生きていこうと、学費の130万円を、彼の銀行口座へ振り込みました。

そして私は彼の生活を支えるために、午前は授業、午後はアルバイトを深夜まで入れました。ご飯はかけもちするバイトの合間に歩きながら食べました。

そう、私は大バカ者です

ここからは「恋愛に500万円使う生粋のバカの話」です

先ほどの男性に、私は200万円ほど使いました。

ところが彼は私から借りたお金で、研究へ集中する……わけではなく、その金でせっせと他の女とデートしていたのです

 

想像して下さい。
SNSのメッセージ送信箱に、こういう見出しが並んでいるところを。

まりえへ。君の凛とした姿はまるでフルートのようだ。今の彼女と別れたら結婚して…
莉莎子へ。君の凛とした姿はまるでヴァイオリンのようだ。今の彼女と別れたら結婚…
サラへ。君の凛とした姿はまるでクラリネットのようだ。今の彼女と別れたら結婚し…
恵梨香へ。君の凛とした姿はまるでオーボエのようだ。今の彼女と別れたら結婚…

相手によって楽器を変えるところが律儀か!
……じゃなくて、同じメッセージを4人に送るとかズボラか!

酸いも甘いも嚙み分けた熟女なら、ここで粛々と弁護士に相談したでしょう。
しかし当時の私は、恋に狂った22歳のおバカです。あっという間にメンタルが、フルーツポンチになりました。

窓ガラスを肘で叩き割り(※DVです)、泣きわめいて相手につかみかかり(※DVです)、自殺未遂をしました(※DVです)。

そこから完全復活するまで、精神科の通院に1年を要し…。
彼の心は当然ながら離れる一方。数年後に、メッセージの送信箱にあった「フルートの女」と結婚したのです。

それから何年も私の心はジクジク痛み……なんてキレイごとを言ったらだめですね。
ひたすら彼を呪うクソ女になったのです。

「見返す」だけでは続かないキャリア

こんな男、私がもっと立派になって見返してやる!

という言葉は、ドラマや漫画でよく見かけるでしょう。見返すために努力する女は、ポジティブに描かれることが多いもの。
しかし実際に努力した身からすると、見返すための努力はポジティブどころではない。ただの呪詛です。

彼が最終面接まで行った会社、内定してやろうじゃないの。会社員として絶対に成功してやる。

呪詛の詰め合わせパックと化した私は、猛烈に努力しました。

 

奇しくもその時期は大学3年、就活シーズン真っ盛り。OB・OG訪問100件、70社エントリー。
興味のない業界も、片っ端から受けました。
不景気の真っただ中であったにも関わらず、内定を取って、取って、取りまくりました。

おかげでよい新卒キャリアに恵まれ、ハードな環境で成長できました。だが「見返すため」だけで続けられるほど、仕事は甘くなく。

トップ企業で生き残るには、無尽蔵の努力と、それを実現するための体力がいります。

過去の恋愛、それも終わった恋の呪詛だけでは、徹夜を繰り返すことはできません。
私は体を壊す前に、ホワイトな環境へ転職しました。さあ、これでようやく、やりたいことができそう。その時は人生が順風満帆に見えていました。

 

しかし、私は生粋のバカ。恋愛のためにキャリアも変えたのです。

恋のためにキャリアを変える

そもそも元彼への呪詛は、キャリアだけに影響したわけではありませんでした。

私は「もっといい人と結婚してやる」と自分に呪いをかけたからです。

これまで彼に貢いでいた分、浮いたお金で結婚相談所に登録。当時はアプリがなかったため、Yahoo! パートナーズと楽天オーネットに30万円くらい注ぎ込みました。
いい意味で、自分の市場価値を知ることができました。

そして、私は新しい男性に恋をします。

彼は経済的に困窮していませんでした。
それだけでも100点。さらにオタク趣味が合い、共働き家庭にも賛成。(最高か?)
結婚式も新居もワリカンで。それでも、総額250万円以上かかりました。

 

ワリカンは、すべて私の希望でした。
だってフェミニストですから。「同じくらい稼いでいるなら、それが当たり前でしょう?」と。

同じくらい稼いで、同じくらいゆるく家事をして、趣味を一緒に楽しんで。結婚して数年、理想の時間を過ごさせてもらったと思います。

ただし……彼はイギリス転勤を望んでいました。彼の転勤に帯同するならば、私は会社を辞めるしかなく…。

と、被害者ぶってはみたものの、要は自分でキャリアより恋心を優先したのです。

それから、かねてより書いていたブログの延長で、恋愛コラムを書き始めました。
気づけばそれが最長のキャリアとなり、今年で4年目になります。

人生いろいろあったけど、ハッピーエンドだね!恋愛のために、キャリアを変えるのもアリだよね!

 

残念ながらこの記事の結論は、そうじゃありません。昨年、私は離婚したからです

全身全霊で恋した相手と離婚して

結婚して3年目。私は夫から、離婚を切り出されました。

どうやら元夫は「真実に目覚めた」ようでした。

自分はフェミニストでもなければ、男女平等でもないと。女性を守りたいし、女性には家を守ってほしいのだと。

自分がつらいときは察して、支えてほしい。仕事はしてほしい、でも仕事を優先させないでくれ。

それが、彼の望みでした。

これまで「男女平等がいい」「ワリカンがいい」といった主義主張をしてきたけれど、世間のトレンドが彼をそうさせていただけでした。

しかも、よりによってフェミニストの女と結婚してしまったのです。

離婚理由は、もちろんそれだけではありませんでした。けれど「話し合いは無理だね、離婚するしかないね」と私も納得したのは、このことを知ったから。

このときの私は、元彼のときのようにメンタルがフルーツポンチと化しませんでした。
過去の経験から、心はタフになったようです。

でもね、心は弱いままでいいから、幸せになりたかったな。

離婚という大きな衝撃があったはずなのに、私は泣くことすらできませんでした。
そんな「強い」自分が、少し嫌になりました。

穴に落ち続けて学んだ3つのこと

こうして私は恋愛へ全力投球し、そして失敗し続けてきました。

割愛しましたが、10代でも男にお金を貢いだり、浮気されたり。恋愛に使った総額は500万円を下らないでしょう。

今もライターで食べていけているのは、取引先に恵まれたからにすぎません。下手すりゃキャリアも失い路頭に迷ったはず。

それでもタダでは立ち上がらないのが、悲しいサガといいますか…。離婚をきっかけに、ようやく自分を見つめ直しました。

穴に落ちた人間だからこそ、ほかの人が穴に落ちないようできることはないだろうか

そう思いながら残した、当時のメモがあります。
そこから特にピックアップした「3つの学び」を、今回シェアさせてください。

1.出会いに手段は関係ない

まず、自然な出会いを求めるすべての女性へ。

自然な出会いかどうかなんて、未来の幸せとは関係ありません。
私を見て下さいよ。「自然な出会い」で選んだ男性とことごとく失敗しているじゃない!!

これまでに付き合った男女の数、8名。
うち自然な出会い(?)は6名、Pairsをはじめとする婚活マッチングアプリでは2名。出会い方が違っても、クズを引き当てる率は変わりませんでした。

逆に言えば、宝石のような素晴らしい相手だって、婚活マッチングアプリの中にも平等にいるのです。

私の見る目がなかっただけで、何もかもそろった相手はPairsにも、オーネットにも、dineにもTinderにも東カレデートにもいました。

「婚活は人工的な出会いだし、ガツガツしてそうでなんか無理」と思う気持ちは分かります。
けれど、宝石がゴロゴロしている鉱山を無視するのはいかがなものでしょう。

渋谷のスクランブル交差点で運命の出会いを探して、ハンカチ落としまくるより効率的じゃないですか!!

2.自分の好みを無視はできない

拝啓
クズが好きなみなさんへ

 

あなたはクズが好きです、おそらく一生好きでしょう。

かしこ
トイアンナより

ご愁傷様ですが、そういうことです。

たとえば私のように「元彼を見返してやる」「次こそいい男と付き合ってやる」と気合いを入れ、合理的な婚活でハイスペ男と結婚したとしましょう。

 

本能がクズを求めるなら、物足りなくてストレス爆発するはずです。それが嫌なら、本気で認知行動療法でもやったほうがベター。

そもそも私は、”被害者”っぽくこの記事を書いていますが、下の文章を思い出して下さい。

窓ガラスを肘で叩き割り(※DVです)、泣きわめいて相手につかみかかり(※DVです)、自殺未遂をしました(※DVです)。
たとえ浮気されたからって、DVを振るっていいはずがありません。自分だってクズなのです。

過去の恋愛は、加害者vs加害者の「仁義なき戦い」だったにすぎません。好みを無視するくらいなら、クズが好きと高らかに宣言した方が楽になれます。

そして、クズの中でも「でも金は稼ぐ」とか「でもイケメン」とか、自分が譲れない条件を探しましょう。

クズを許容するんだから、それくらいワガママを言っていいじゃないですか。自分もクズですが!

3.自分を曲げてまで結婚できるのは20代まで

淑女のみなさま……無意識に「周りが『いい人だね』と言ってくれそうな相手」を探していませんか。

けれど、そんな風にして結婚した元夫が「自分が本当に望む伴侶」のイメージに目覚めたのは、20代の終わりごろ。

自分の願望を無視して世間でいう「いい男」「いい女」と結婚したところで、それに耐えられるのは20代が最後でしょう。

恋愛結婚をしたいなら、クズでもいい、自分の望みを無視しないで。自分を曲げて結婚できるのはせいぜい20代までで、しかも幸せな終わりを迎えません。

さあ、愛に生きていこう

ここまでご覧いただけたなら、きっとあなたも大丈夫。
誰になんと言われようと、きっと望む相手が見つかるでしょう。恋って悪いものじゃない。

さあ、いい恋をしましょう。

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