今、しっかりした女性がモテる(すもも)

今、どのような特徴をもった女性がモテているのでしょうか。

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今年の7月に「生活と価値観についての調査」(2019年7月)という調査を実施しました。
この調査は全国の未婚女性・20~29歳を対象に、自己肯定感、自己愛、性に関する意識などの実態について明らかにすることを目的で筆者が企画しました。
その中に「私は過去に男性から告白された経験がよくあった」という「女性のモテ度」を測る質問項目がありましたので他の全質問項目との関係の強さを調べてみました。

調べる方法としては相関係数を用いました。
相関係数とは、2つの質問項目の間にある関係の強弱を測る指標で、−1~1の間の値をとります。正の相関が強いほど1、負の相関が強いほど-1、相関がないほど0に近づくというものです。

「私は過去に男性から告白された経験がよくあった」との相関係数は以下の通りです。

全質問項目のうち「(弱程度も含め)相関がある」とされる0.2以上の質問項目を分類してみると、大まかに、①自分をしっかり持っている、②異性関係に前向きである、の2つに解釈できると思います。

モテる女性の特徴①:自分をしっかり持っている

 

・「私は将来、成功すると思う」(.338)
・「私は自分の意見をはっきり言うほうだ」(.329)
・「私は、自分自身に満足している」(.252)
・「新しい環境に飛びこんで自分を成長させたい思う」(.274)

 

*( )は「私は過去に男性から告白された経験がよくあった」との相関係数

「私は将来、成功すると思う」「私は自分の意見をはっきり言うほうだ」「私は、自分自身に満足している」「新しい環境に飛びこんで自分を成長させたい思う」という項目は、まとめると「自分をしっかり持っている」と解釈できるでしょう。

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「新しい環境に飛びこんで自分を成長させたい思う」はその他の3項目とは少し別の次元ですが、自分をしっかり持っているからこそリスクテイクができると考え、意味の近いものとしてまとめました。

モテる女性の特徴②:異性関係に前向きである

 

・「私は少女マンガが好きだ」(.267)
・「将来的に子どもがほしい」(.249)
・「男性は女性をリードするべきだ」(.203)

 

*( )は「私は過去に男性から告白された経験がよくあった」との相関係数

「私は少女マンガが好きだ」「将来的に子どもがほしい」「男性は女性をリードするべきだ」という項目は「異性関係に前向きである」と解釈できると考えました。

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その理由は負の相関が強い項目(モテない特徴)の上位に「男性のことが薄っすらと嫌いである」(-.198)、「<性>や<セックス>に対して「楽しくない」というイメージがある」(-.140)などの「異性関係に後ろ向き」である特徴を示す項目があるからです。そこから反転させて考えるとモテる特徴として「異性関係に前向き」というものがあると考えました。

しっかりした女性がモテる理由:①女性の変化

では、なぜ「異性関係に前向きでしっかりした女性」がモテるのでしょうか。

第一に「自己肯定感が低く異性関係に後ろ向きな若い女性が増えた」という時代背景があるからだと考えます。

異性関係に前向きでしっかりした女性は、リスクのともなう自己決定に臆することがないため、異性関係に乗り出せない女性が多いという状況においては、ライバルが少ない(弱い)ためモテます。

女性の変化①:若い女性の自己肯定感が低下している

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具体的に確認していきましょう。

近年、若い女性の自己肯定感が低下しています

日本性教育協会「青少年の性行動調査」では「私には良いところがたくさんある」と回答した比率は大学生女性において2005年では70.5%だったものが2017年には49.6%になりました。
20.9ptも減少しているのでこれはかなり大きな変化です。

前出の「生活と価値観についての調査」(2019年7月)においても「自分は役に立たないと感じる」と回答した未婚女性20~29歳の比率は56.0%と半数を超えていました。

自己肯定感の低下の背景には、親子関係の変化、インターネット・スマホなどメディア環境の変化、経済の低迷など複数の要因が背景にあると考えます。

女性の変化②:若い女性は性やセックスに対してネガティブな認識になっている

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近年、若い女性は性やセックスに対してネガティブな認識になっています。

日本性教育協会「青少年の性行動調査」では「性的なことに関心をもった経験がある」と回答した比率は大学生女性において2005年では87.0%だったものが2017年には68.6%となり18.4ptも減少しました。

また「<性>や<セックス>のイメージが『楽しい』」と回答した比率も2005年では75.3%だったものが2017年には60.8%となり14.5pt減少しました。

女性の変化③:若い女性の性行動が不活発になっている

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このような意識の変化と連動して行動の変化も生じています。

大学生女性は「現在交際率」「デート経験率」「性交経験率」のすべてが10.0pt以上低下しており性行動が不活発になっていることがわかります。

女性の変化④:若い女性は異性関係をリスクだと考えるようになった

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では、なぜ若い女性は異性関係に後ろ向きになったのでしょうか。

日本性教育協会が分析をとりまとめた「『若者の性』白書」(2013年)によると「異性関係がリスク化した」という解釈をしています。

プライベートを尊重する傾向が強まると、異性関係が、家族、職場、友人関係から切り離された「自己決定」の問題となります。
異性関係はそもそもリスキーです。
人生の重要な問題であり不確実性が高いからです。
それを「自己決定」するにはリスクテイクをする勇気が必要となります。
失敗するとSNSで拡散されるかもしれません。
そのような心理的コストが高まった結果、異性関係に乗り出せなくなってしまう人が増えているという解釈です。

(参考)高橋征二「欲望の時代からリスクの時代へ」
(日本性教育協会編「「若者の性」白書 第7回青少年の性行動全国調査報告書」(2013年))

しっかりした女性がモテる理由:②男性の変化

「異性関係に前向きでしっかりした女性」がモテる第二の理由は、女性の男性に対する高望みの傾向が強まったことで、男性の結婚に対するコスト意識が高まったからです。
しっかりした女性は男性にとって負担が少ないため男性のニーズにマッチしています。

男性の変化①:女性の男性に対する高望みの傾向が強まった

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近年、女性の男性に対する高望みの傾向が強まっています。
それは、女性が社会的地位が高めたにも関わらず、さらに上の男性を求めるようになったからです。

女性は社会的地位を高めました。女性の大学(学部)進学率は1997年に26.0%だったものが、2015年には47.4%と、21.4ptも増加、また男女間賃金格差も1997年に63.1(男性を100としたとき)だったものが、2015年には72.2と9.1pt増加しています。

しかし女性は男性に社会的地位を求める傾向を弱めるどころか強めました。

未婚女性(18~34歳)が結婚相手に「経済力」を重視する比率は、1997年の33.5%から、2015年の39.5%へと6.3pt増加しました。「職業」を重視する比率も、1997年の21.8%から、2015年の30.0%へと8.3pt増加しました。

これは女性に「上昇婚志向」があるからです。

上昇婚志向とは、自分よりも社会的・経済的地位が上の結婚相手を求める傾向のことです。
上昇婚志向が維持されたまま、自分自身が社会的地位を高めてしまうと、自然と高望みになってしまうのです。

女性に上昇婚志向があるということは次のような分析でも確認できます。

未婚女性(18~34歳)が結婚相手に「経済力」を重視する比率は、学歴が「高校」では34.1%ですが、「大学・大学院」だと43.0%に高まります(9.0%増)。
職業別にみても「パート・アルバイト」だと32.0%ですが、「専門・管理」だと40.4%に高まります(8.4%増)。

逆に男性(未婚18~34歳)の場合、学歴が向上しても「経済力」を重視する比率はほとんど高まりません(高校4.7%→大学・大学院5.1%:0.4%増)

男性の変化②:男性の結婚に対するコスト意識が高まった

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女性の高望み傾向が強まったことで、男性の結婚へのコスト意識が高まっています。

男性は女性に比べて結婚するメリットを感じにくくなっています。

「結婚することに利点があると思う」と回答した比率は1987年では未婚男性(18~34歳)で69.1%、未婚女性(18~34歳)で70.8%と1.8%差だったものが、2015年では同64.3%、同77.8%と13.5%差に広がっています。

また、未婚男性(30~39歳)の「現在独身でいる理由」をみると「結婚資金が足りない」という項目が最も増加しています。
「結婚には利点がない」と思ってしまうのも、このように結婚に対する経済的負担感が増しているからではないでしょうか。

男性は「しっかりした女性が男性から好かれる」と思っている

男性は女性が思う以上に「しっかりした女性がモテる」と考えていることを示す論文があります。

大学生335名(男180名、女155名)を対象に「男性から好かれる女性」の特性を1~6の6段階で評価してもらっています。

評価の男女差の大きい上位項目をみると、男性よりも女性の方が「聞き上手」「気配りができる」を評価していました。
また、女性よりも男性の方が「しっかりしている」「正直である」を高く評価していました。

つまり、男性は、女性が考えるよりも、控えめな女性(「聞き上手」「気配り」)ではなく、自分を持った女性(「しっかり」「正直」)が好きなのです。

しっかりした女性を演出することがモテにつながる

以上をまとめます。

しっかりした女性がモテる理由:①女性の変化

・若い女性の自己肯定感が低下している
・若い女性は性やセックスに対してネガティブな認識になっている
・若い女性の性行動が不活発になっている
・若い女性は異性関係をリスクだと考えるようになった

→異性関係に前向きでしっかりした女性は、リスクのともなう自己決定に臆することがないため、異性関係に乗り出せない女性が多いという状況においては、ライバルが少ない(または弱い)ためモテる

しっかりした女性がモテる理由:②男性の変化

・女性の男性に対する高望みの傾向が強まった
・男性の結婚に対するコスト意識が高まった
・男性は「しっかりした女性が男性から好かれる」と思っている

→女性の男性に対する高望みの傾向が強まり、男性の結婚に対するコスト意識が高まっている中、しっかりした女性は男性にとって負担が少ないため男性のニーズにマッチしている

⇒異性関係に前向きでしっかりした女性がモテる

以上の結果を踏まえると、女性は、モテるためには男性に対して「依存感」よりも「しっかり感」を出していくことが重要でしょう。

例えば、マッチングアプリの自己紹介文でも「尊敬できる人が好き」「仕事に打ち込んでいる人が好き」のように男性に強さを求め、依存心を感じとらせてしまうようなものは避けた方がいいかもしれません。

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女性自身が「しっかりすること」「異性関係に前向きになること」はよりよい男性に巡り合うチャンスを増やします。
心がけてみてはいかがでしょうか。

 

 

すもも

 

 

データ分析を活用した男女論をインターネットで発信しています。

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note:すもも(https://note.mu/sumomodane