2020年…結婚しなくてもいい時代に、2度も結婚する理由

2020年、結婚しなくてもいい時代が来ました

と言いつつも、統計ではいまだに8割の女性が結婚願望を抱いているようです。リアルな価値観としては、

わざわざ変な人と妥協して結婚するくらいなら、独身がいい
と思う人が増えたのかな、と見ています。そしてご想像のとおり、変な相手と結婚するくらいなら独身は一億倍幸せでしょう。

というわけで私は相性の悪い相手と結婚し、離婚。しかし、それからわずか2年で再婚しました。

離婚したからには、今更世間体もへったくれもないのに、なぜ……?

有害な相手と結婚しても不幸が増えるばかり

私は32歳ですが、この年になると周りで「結婚してよかった」という声と「結婚なんかするんじゃなかった」という話、両方を交互に聞くこととなります。

そして後者の結婚を後悔する声からは、結婚そのものというより“相手選びをミスった”という悲しみを聞くことが多いものです。

そこで、まずは実際に「結婚して困った」という声を集めました。

Aさん(28歳・事務)の場合

Aさん

結婚してから、夫が家事を一切やらないことがわかりました。

付き合ってたときはおうちデートでも進んで家事をやってくれていたので、まさか家事を押し付けるタイプとは思いませんでした。でも、彼の中では彼女」と「妻」は全然別モノだったみたい。

結婚して半年目で、

なんで家事をやらないんだよ!俺の母親がこれを見たらお前と別れろって言うぞ

とキレられて、初めて彼は本音ベースだと私が家事を100%するよう求めてたんだな、って知ったんです。

Bさん(34歳・営業)の場合

Bさん

自分を被害者にしたい男性と結婚してしまったことに、後から気づきました。

結婚してから私が月に1回友達と飲み会に行くだけで、

いいよな、お前は好き勝手遊べて。俺は奔放な妻を持ってかわいそうだと思わないのか

と言われ……。しかも、それを私の親や友人にグチられました。事実ならまだしも、尾ひれはひれを付けられて。たとえば私が実家に帰省するだけで、周りには「男と旅行に行ってる」と噂を流されました。彼は自分を被害者に見せることで、同情を買いたいタイプだったんです。

そういえば仕事でも「職場でイビられている」「俺だけがひどい目に遭う」とグチっていましたが、あれはきっと彼自信が、自分を被害者に見せたかった演技だったんでしょうね。

彼が悪評を流したせいで、いつしか私は「浮気しまくりの悪妻」と周りに誤解されてしまって。彼の悪口のせいで、大事な友人を失いました。

Bさん

broken heart hanging on wire

宗教問題・暴力・借金といった「誰もが認める欠点」があれば、離婚の決意もたやすいでしょう。

ですが、これらの事例はちょっとしたグレーゾーン。周りもなかなか「今すぐ離婚しろ!」とまでは言い切れないんじゃないでしょうか。特に、

Aさん

結婚前は家事をしてくれていたのに、いきなり家事を妻に押し付けてきた
いきなり”お前はいいよな。女だから職場でも楽させてもらってるんだろう”と男女差別を丸出しにしてきた

Bさん

などなど、結婚後の悪いサプライズは珍しくありません

私たちは「好きな相手」と「楽な相手」を見分けづらい

実はこれら“結婚後に豹変する男性”には、付き合いはじめから兆候があります。でも、恋をしているとこの手のセンサーが鈍って、ダメな男すら可愛く見えてしまうのです。昔から言われる

2番目に好きな男と結婚しろ

という言葉は、先人の失敗談から生まれたのでしょう。

wedding couple standing on the istle

これを書いている私も、そうでした。
私は、自分を見下してくる男が大好き。というのも、私は幼少期に自尊心を上手に育てられなかったので「私になんか、どうせ価値がない」と根底で思っているからです。

そうすると、自分をありのまま認めてくれる男性に出会っても、

なんかしっくりこない。私って、そんなに価値がある女に思えない

とモヤモヤしてしまいます。逆に、

お前はバカだけど、まだ見込みがある
お前は天才の俺が認めてやる賢い女だ

といった感じで「ぱっと見はリスペクトしている風でも、自分をバカにしてくる男性」に出会うと

実家の香りがする。心は痛いけど慣れた環境が居心地いい

と感じてしまい、好きになる悪癖が身についてしまったのです。モラハラは実家の畳かっつーの。

man and woman holding hands

当然ですが、こういう男性を好きになっても、一緒にいて楽にはなれません。

これまで、私がだんだん相手へ付き合いきれなくなり、関係に亀裂が入って終わる恋愛ばかりでした。ですが、その経験を繰り返しても「自分をありのままで認めてくれる、楽でいられる相手」にはときめけなかったのです。

何度も同じような男性へ恋をして、ボロボロになっている女性を見ると、失礼ながら「似た傾向があるのだろうな」と考えています。

自分を大事にしてくれる「楽」な相手といても、心が動かない。代わりに自分を傷つける相手を愛してしまうのです。だってそれが、おふくろの味だから……。

恋でボロボロになって「アホらしい」と思えたらチャンス

ただ、恋愛で決定的にボロボロになり続けると、人生のどこかで

こんなに傷ついてばかりの恋愛を繰り返すのって、なんだかアホらしいわ。私だって人権くらいあるぞ。バカにすんじゃねえ

と思えます。その時こそ、楽な相手と恋愛・結婚するチャンスです。

two person holding each other's hands

自分の意思だけでは、自分を傷つける男からは離れられません。だってそれが、長年味わった実家のテイストだから。

でも「もう飽きた。もううんざり」と繰り返す恋愛沼にキレ倒した瞬間、人は変わります

男に「おもしれー女」とナメられるのはうんざり。もうときめく相手とは絶対に暮らさない。それより、楽な相手と暮らした方が、1億倍ラクだもん。

とあらゆる恋愛沼に落ちまくった私も、心の底から思える日が来たのです。前夫と離婚したとき、私は心に決めました。「もう恋なんてしたところで、付き合わない絶対」と。

2度目は「好きな相手」と付き合わないでいられた

そんなわけで、私は2度目の婚活を始めました。
ただし「絶対、絶対にときめく男とは結婚しない」と心に決めて。

two hands on gray surface

どうせ、私がときめく男はモラハラ(言葉や態度で相手を追い詰める性格)に決まっている

だから、二度とときめいた男とは付き合わないと誓ったのです。

とはいえ、恋心は止まらない。婚活でうっかり胸がどぎまぎしたら、友達へ「この人を好きになりそうだけど、私が好きになるってことはやっぱりモラハラなのかな?」と相談していました。

なお、婚活中に私がときめいた相手のLINEを抜粋してみましょう。

person holding black smartphone

  • 俺は優れた人間だから、周りから尊敬されてるんだ。それが当然だとは思いつつも、孤独に苦しむ夜もある。
  • 世の中の9割はバカ。俺、バカは嫌いなんだよね。でもあなたとなら、話が通じる。だから好きになったんだよね。
  • 俺はモテる方だけど、本質を理解してくれる女性は少ない。どうせみんな、俺の社名に惹かれてくるんだ。そうじゃない、知性でもって俺を理解してくれる人と結婚したい。

友人から「なんでこのLINEを見てわからないんだよ!?モラハラLv.100だろ!」と大量のお叱りをいただきました。

だって、ときめいちゃうからしょうがないじゃん!?キュンときたら相手の全部を好きになりかけちゃうの!薄々感づいてたよ!?私がキュンとするってことは、この人モラハラかなって!?

とやりとりしつつ、これらの男性を端からブロックして回りました。自分が好きになるタイプはそう変えられません。持つべきものは友人です。

大事なのは「失敗だ」と思ったときに逃げる力

ここまでご覧になって、ガッカリした女性もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
私が結局「ときめき」よりも「楽な相手」を選べたのは、恋愛沼の底つきを経験して

もうやってらんねえわ。私、こんな恋愛やめます

と、あまりにブザマな自分の恋愛人生にキレたからにすぎません。

close up photo of man holding woman's hand

別に、戦略☆ロジカルシンキング☆理性的判断☆を効かせたわけではないんです。そんなものが使えるなら、最初から楽な相手と結婚しとるわい。
賢者は先人に学ぶかもしれませんが、愚者たる私は自分の経験からはいずり回っただけでした。

ただ……ということは、です。好きになる相手が結婚に不向きなそこの女性も、きっと散々ひどい目にあって恋愛沼の底付きを経験したら「こんな結婚/恋愛やってらんねー!私は自分の幸せのために生きるぜ!」と抜け出せるかもしれないってことです。

問題は、そこで彼から離れる力を失っていた場合。

woman sitting on floor near window

特に結婚してから仕事を辞めてしまうと「離婚したくても生活不安から離れられず、子どもに父親の悪口を吹き込む毒親」コースすら歩みかねません。
それって、幼少期の私たちが一番なりたくなかった姿だと思うんですよ。だって、それって自分の母親にそっくりだから。

見る目がないなら、それなりに苦労するしかないと思うんです。でも、自分をハッピーエンドに導くのは、最終的に経済力。
へそくりを貯めるでも、副業でもいい。パートナーからモラハラを受けたら、すぐ逃げ出せるほどの経済力を持ちませんか。

相手を呪いながら同じ家庭に納まる以上の、地獄もそうありません。身もふたもない結論ですが、地獄の沙汰も金しだいです。

 

恋愛・就活ライター

トイアンナ

 

 

 

これまでに受けた人生相談は1,000件以上。その相談実績と、慶應義塾大学卒業後、外資系企業でマーケターとして活躍した経験をもとに2015年に独立し恋愛・就活ライターに。

現在は複数媒体に恋愛コラムや就活のハウツーを寄稿する他、就活イベントでの講演・ライター育成講座への登壇・テレビ(NHK他)の取材協力など、幅広く活動。

書籍:確実内定』(KADOKAWA)『モテたいわけではないのだが』(イースト・プレス)『恋愛障害』(光文社)など

過去出演番組:『おしゃべりオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)『最上もがのもがマガ!』『Wの悲喜劇』(AbemaTV

Twitter@10anj10

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